
座った瞬間「ウッッ。もしかして私のニオイか…」とデリケートゾーンのにおいにうんざりすることありますよね?
デリケートゾーンのにおいに悩まされている人はとても多いですが、考えられる原因はいくつもあり、病気の可能性もあるため一刻もはやく原因を特定し、対処した方がいいかもしれません。
現役婦人科看護師である筆者が、デリケートゾーンのにおいの原因から対策まで下記の流れで紹介していきます。
- デリケートゾーンのにおいの4つの原因
- デリケートゾーンのにおいの元をケアする2つの方法
- 普段から少し気をつけるだけでできるにおい予防
このページを読んでいただければ、デリケートゾーンのにおいの原因がわかり、何をすればよいのかわかるようになるでしょう。
1. デリケートゾーンのにおいの4つの原因
きっと、デリケートゾーンからイヤな臭いを感じたことは一度はありますよね。
臭いが気になった時に、正しい対応が取れるように、臭いの原因について理解しておきましょう。
- 常在菌のバランスの崩れ
- デリケートゾーンのわきが(すそわきが)
- においが出やすい食事
- 性病などの病気
① 常在菌のバランスの崩れ
膣の中ではたくさんの菌が住んでおり、膣の環境は菌によってバランスよく保たれています。
出典:https://www.wettrust.com/lp/inclear/
そのおかげで、普段から雑菌が入ってこないようになっています。これを「自浄作用」と言います。
しかし、膣の中を洗ったり、石鹸が入ったり、免疫力の低下、生理不順などにより、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると、外から雑菌が入ってきたり、悪玉菌が増え、悪玉菌の出す物質によって臭いが出ます。
膣の中に余計なものを入れないことと、健康的に生活をすることが一番の解決作です。
② デリケートゾーンのわきが(すそわきが)
「わきが」は聞いたことがある人も多いと思いますが、わきがはアポクリン汗腺という汗腺から独特の臭いが出ることで発症します。
デリケートゾーンにも汗腺を多く持っている人も存在し、それが原因で臭いが出ている場合があります。
そのため、菌の増殖を防ぐために、汗を拭いたり、通気性を良くするなど清潔にすることで防げるでしょう。
③ においが出やすい食事
口臭や体臭などもそうですが、食事が原因でデリケートゾーンの臭いが変化することがあります。
ニオイがきつくなる食べ物には下記のようなものがあります。
・肉
・脂肪分が多いたべもの
・香辛料
・ニラ、にんにくなどのニオイが強いもの
・アルコール
これらの食べ物はデリケートゾーンの臭いに影響するとされています。
④ 性病などの病気
細菌の感染による病気になると、臭いの症状が出ることが多いです。
白いおりものが増えたり、生理痛がいつもと違ったり、かゆみや膿など、「少しいつもと違うな」と感じて、臭いが強く変化した場合は、性病に感染している場合がありますので、すぐに泌尿器科か婦人科へ行きましょう。
病気の特徴や原因などについて下記の表にまとめました。
発症原因 | 特徴 | 概要 | |
淋病 | 性行為・オーラルセックスなど | おりものの強い臭い | 淋菌という菌の感染で起こ淋病は膣や子宮が炎症を起こし、デリケートゾーンやおりものから強い臭いが発生します。 |
細胞性膣炎 | ストレスや疲労などの免疫力が低下、ナプキンを長時間つけっぱなし | おりものの色が灰色or黄色っぽい・生臭い悪臭 | 腟炎とは、普段から女性の膣の中にいる大腸菌、ブドウ球菌などの菌が異常繁殖することによって善玉菌と雑菌のバランスが崩れ、膣内が炎症を起こしている状態のことです。 |
トリコモナス膣炎 | 性行為、トイレ、お風呂場、プール、脱衣所など | 外陰部のかゆみ・黄色いおりもの・泡状の液体 | トリコモナスという原虫に感染することで引き起こされますが、自然治癒できない病気です。 |
カンジダ膣炎 | 抗生物質の服用、生理やピルによる原因、性行為、不衛生、糖尿病など | かゆみ・ボロボロとしたおりもの・白っぽいor黄色っぽいおりもの | 皮膚の常在菌である「カンジダ菌」の感染によって引き起こされる膣炎で、ストレスや疲労、風邪や体調不良などによ免疫力の低下が原因発症します。 |
クラミジア | 性行為・オーラルセックスなど | 緑色っぽいおりもの・おりものの量増加・性交痛 | クラミジアという細菌に感染することで発症します。男性には自覚がない場合が多く、知らないうちに女性が感染しているケースが多いです。放置しておくと、不妊症のリスクが高まるためはやめに対処しましょう。 |
子宮内膜炎 | 菌の感染 | 発熱・下腹部痛・腰痛・排尿痛・不正出血・おりものの増加 | 連鎖球菌、ブドウ球菌、大腸菌、嫌気性菌など、様々な菌が子宮内膜に感染することで感染します。 |
子宮頸がん | ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染 | 不正出血・おりものの量増加・おりものの色の変化・排尿が困難 | 通常、ウイルスは免疫力によって排除されますが、排除されずに感染が長引くことによって侵食されていき、ガンになってしまいます。 |
2. デリケートゾーンのにおいの元をケアする2つの方法
デリケートゾーンのイヤなにおいが出ないようにケアしたり、ニオイが出た時にできる対策について紹介していきます。
あなたのにおいの発生場所はどこでしょうか?においの元に対して対処をしなければ、ほとんど効果がありませんので、においの元をつきとめ、その場所に合ったケアをしましょう。
ニオイの発生場所 | ケア |
膣の内側(常在菌のバランスの乱れ) |
|
膣の外側(すそわきが) |
|
2-1. 膣の内側のにおいをケアする方法
「どうやら膣の中からにおいがしている…」そのように感じる人は、石鹸などで膣の外側の対策をしたり、膣内に石鹸やシャワーを当てて指を入れて洗ってしまうと症状が悪化する場合があります。
そのため、膣内を浄化するためには専用のものでケアしなければなりません。
膣の内側のにおいのケアができるものは下記の「インクリア」がおすすめです。
『インクリア』は膣内の自浄作用を促す専用の洗浄器として、産婦人科医と共同開発された専門医療品です。
自浄作用を促すことで、膣内の菌のバランスを本来の状態に近づけることができます。様々なメディアでも紹介され半年間で22万個売れた大ヒット商品です。
1本あたり¥388ほどでケアできるので、とても手軽で便利に使えます。
- 3本セット・・・¥1,296
- 10本セット・・・¥3,888
インクリア公式ページ
2-2. 膣の外側のにおいをケアする方法
膣の外側のにおいの原因は主に、恥垢やすそわきがが原因だと考えられます。ゴシゴシ洗うことはおすすめできませんが、毎晩シャワーをする際に、膣のひだになった部分に溜まった恥垢を丁寧に優しく洗い流しましょう。
すそわきがは、汗を拭いたり、通気性を良くすることで予防にはなりますが、完全ににおいを解消できるわけではありません。
そのため、すそわきがのケアができる商品をつかってケアをするとよいでしょう。
- クリアネオ(クリーム)
- クリアネオパール(ボディーソープ)
- シークレットジャムウソープ(石鹸)
それぞれについて紹介します。
クリアネオ(クリーム)
『クリアネオ』は殺菌成分と制汗成分を含み、日中にケアできるすそわきがに効果が期待できるクリーム状のケアクリームです。
においが気になる部分の汗を拭き取って、その上からクリアネオを使うことで外陰部のにおいの悩みに効果的面です。
マイナビウーマンにおいケア特集で紹介されたり、ベストニオイケア商品に選ばれたり、わきがの人が1番欲しいにおいケア商品1位に選ばれています
- 定価・・・¥5,980
- 定期便・・・¥4,980
クリアネオ公式ページ
クリアネオパール(ボディーソープ)
『クリアネオパール』は赤ちゃんにも使えるほどの低刺激の成分ばかりでとても安心できる石鹸で、2017年モンドセレクション金賞受賞商品です。
サクランやクマザサエキス、大豆エキスなどの10種類以上の植物由来保湿成分が配合されています。ニオイケア用品としても有名で、ボディをトータルでケアしたい人におすすめボディーソープです。
外陰部を清潔に洗い、殺菌作用によって外陰部のにおいの発生を抑えてくれるでしょう。
- 定価・・・¥3,480
- 定期便・・・¥2,980
クリアネオパール公式ページ
シークレットジャムウソープ(石鹸)
『シークレットレディ・ジャウムウソープ』は天然植物由来の石鹸で、デリケートゾーンのケア商品としてとても人気で、消臭成分や、殺菌作用のある成分なども含みニオイケアに強みを持つコスパの良い石鹸です。
その他、アンダーヘアのケアや、美肌効果が期待できる植物由来の成分がたっぷりと入っており、とてもおすすめできる石鹸です。
外陰部を清潔に洗い、殺菌作用によって外陰部のにおいの発生を抑えてくれるでしょう。
- 価格:¥1,955
- 容量:1個
シークレットレディ・ジャムウソープ公式ページ
3. 普段から少し気をつけるだけでできるにおい予防
これまでは、デリケートゾーンのケア商品での対策について紹介してきましたが、お金をかけずにできる予防対策について紹介していきます。
- 正しく洗う
- 蒸れにくい下着
- ナプキンの選び方と使いわけ
3-1. 正しく洗う
デリケートゾーンが正しく洗えていないことが原因でにおいが出ることもあるほどです。
デリケートゾーンは下記の3つのポイントで洗いましょう。
- 前から後ろに洗う
- 石鹸は泡立ててから
- 洗った後はしっかりすすぐ
これらのポイントに気をつけて洗うことで、あなたの悩みの解消に繋がるでしょう。
① 前から後ろに洗う
デリケートゾーンは凹凸やシワがたくさんあり、デリケートゾーンの尿や皮脂などが固まってできる恥垢がシワとシワの間にたまりがちです。指の腹でしっかりとシワをなぞり、汚れを落としてきましょう。
デリケートゾーンは、前から後ろに洗うのが良いです。
デリケートゾーンのiラインや肛門付近の粘膜は、それぞれの場所に存在する皮膚の常在菌によって、皮膚をバリアし、刺激から守ったり、他の菌の繁殖を抑えています。そのため、他の場所に菌がつかないようにするという意味があります。
② 石鹸は泡立ててから
石鹸やボディーソープをべっとりとそのままデリケートゾーンにつけてから泡立てていませんか?
濃い液体の状態の石鹸だと、皮膚への刺激になってしまう可能性があるため、泡立ててから使う事をおすすめします。
泡で洗うようなイメージでデリケートゾーンを滑らせていきます。ゴシゴシこすらずに優しく洗いましょう。
③ 洗った後はしっかりすすぐ
デリケートゾーンを泡で洗ったら、しっかりとすすぎましょう。
デリケートゾーンのムダ毛や大陰唇、小陰唇、など、凹凸やシワが多いので、丁寧にシワや凹凸の間に石鹸が残らないように優しくすすぎましょう。
洗う際の注意点
洗う際は下記の3つの注意点を守りながらデリケートゾーンを洗いましょう。
- 指を入れて洗わない
- 膣の中に石鹸を入れない
- ナイロンタオルでゴシゴシこすらない
3-2. 蒸れにくい下着
多くの下着は、ポリエステル性のものが多いですが、安価であるためデザインも豊富なので、デザインを重視して選ぶと、どうしてもポリエステル性の下着になってしまいます。
しかし、ポリエステル性の下着は通気性が悪いため、蒸れを抑えにおいを抑えるなら、コットンやシルクの素材の下着を選ぶことをおすすめします。
3-3. ナプキンを工夫する
生理はデリケートゾーンのにおいの要因の1つです。
ナプキンを選ぶ際は、ケミカルナプキンよりもコットン素材のナプキンを使うと通気性が良いので、蒸れの予防になり、におい対策になります。
排卵日に近い日はおりものの量も増えがちなので、生理時以外の日にも、「オリモノシート」を使うと下着をキレイな状態で保て、におい対策として有効です。
4. さいごに
デリケートゾーンのにおいの原因から対策まで、詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
デリケートゾーンのにおいの原因はいくつもあり、もしかすると原因を特定するのは難しいかもしれません。
もし、病気の場合は性行為がきっかけになっていることも多いので、心当たりがある人はすぐに婦人科に行きましょう。
普段からにおいが気になることが多い人や、性行為の心当たりがない人は、ここまででお伝えした下記のような対策をしてみましょう。
- 膣の内側のケア・・・『インクリア』
- 膣の外側のケア・・・『クリアネオ』
- 石鹸・ボディーソープでにおい予防・・・『シークレットレディ・ジャウムウソープ』『クリアネオパール』
- 正しい洗い方、通気性のよい下着にする、ナプキンを工夫しにおい予防
あなたのデリケートゾーンのにおいの悩みが軽くなることを心から祈っています。