
「10代だけど、化粧水を使ってみたい」とお考えでしょうか?
10代は何もしなくても肌がキレイですが、化粧水選びを間違うと、逆に肌荒れを引き起こしてしまう可能性があるので注意が必要です。
このページでは、元コスメ販売員として長年働いていた私が、10代の方向きに化粧水ついて下記の流れで紹介します。
このページを読んでいただければ、化粧水選びで失敗しなくなるはずなので、ぜひご覧ください。
1. 10代に化粧水は必要?10代の化粧水選びの2つのポイント
化粧水を使う母や姉、友達など、ふとした時に、「化粧水ってどんなものなのだろう?綺麗になれるのかな?」と気になったりすることがあると思います。
果たして化粧水は10代から必要なのでしょうか?
また、もし選ぶなら、どうやって選べば良いのか?そのポイントについて解説していきます。
1-1. 10代に化粧水は必要?
10代のお肌は何もしなくても保湿力が高くキメも細かく綺麗な時です。そのため、基本的に10代のうちは化粧水は使う必要ないと考えています。
ただ、「ちょっと使ってみたい」「化粧を覚えたいから下地として使いたい」などきっと理由があることでしょう。
化粧品には肌に刺激になる物質が入っていることも多いので、もし使いたいなら、お肌の調子をくずさないために、しっかりとしたものを選びましょうね。
1-2. 10代が注目する化粧水のブランドは?
化粧品はたくさん会社があって、どの会社の化粧水を選んで良いのか?中々難しいですよね。
10代に人気のブランドとしては下記のような会社があります。きっと一度は目にしたり耳にしたりしたことがあるはずですよね。
- 無印良品
- オルビス
- キュレル
- ちふれ
- ハダラボ
- DHC
しかし、ブランドや人気にとらわれずに化粧水を選ぶことをおすすめします。テレビCMなどで大きく宣伝しているものは、人の目に触れる機会も多くなるので、人気があるとされがちです。
化粧水は成分が命です。宣伝広告費にお金をかけている化粧水は成分が良くなかったり、刺激成分が入っているものが多いです。また、ほぼ同じ質の成分が入っていたとしても値段が高く設定されがちです。
人気やブランドにとらわれず、成分に注目して化粧水を選びましょう。
1-3. 10代の化粧水選びの2つのポイント
化粧水選びは本当に難しいです。化粧水の選び方を間違えてしまうと、肌に刺激となって肌荒れの原因になってしまったり、保湿力もよくないものに当たってしまう可能性もあります。
どの年代の人にも共通することなのですが、最低限下記の2つのポイントを意識して化粧水を選びましょう。
- 保湿成分に優れていること
- 肌に刺激となる成分が少ないこと
① 保湿成分に優れていること
化粧水の1つの役割は保湿で、肌に潤いを与えます。化粧水を選ぶ際は保湿効果の高い成分が入ったものを選びましょう
保湿成分には色々と種類があり保湿力の強さは同じではありません。
保湿力の高い成分を下記の表に紹介しますので、この中から、保湿成分が高いものや、複数の保湿成分が入っているものを選ぶことをおすすめします。
保湿成分 | 保湿効果 |
セラミド | ★★★★★5 |
コラーゲン プロテオグリカン ヒアルロン酸 | ★★★★☆4 |
擬似セラミド 合成セラミド | ★★★☆☆3 |
グリセリン BG(ブチレングリコール) DPG(ジプロピレングリコール) | ★★☆☆☆2 |
保湿は水分をとどめて乾燥を防ぐだけではなく、ハリや肌の弾力を保つためにとても効果的なことです。
② 肌に刺激となる成分が少ないこと
安い化粧水の場合、どうしても肌に刺激となりえるアルコールや防腐剤などの添加物が入っています。
これらの成分が合わない人は肌に刺激となり炎症を引き起こすこともあります。また、肌への刺激はシミなどの原因になったり、肌荒れの原因に繋がります。
せっかくの綺麗な肌が荒れてしまわないように、下記の成分がなるべく入っていない化粧水を選びましょう。
- PG(プロピレングリコール)(保湿剤)
- メチルイソチアゾリノン(防腐剤)
- フェノキシエタノール(防腐剤)
- パラベン(防腐剤)
- パラフェノールスルホン酸亜鉛(殺菌剤)
- サリチル酸(殺菌剤)
- 赤色◯号、青色◯号など(着色料)
- アルコール(エタノール)
これらの成分は、化粧水を腐らせないためや、化粧水の成分をしっかりと止めておくために入っているものなので、化粧水に入っていることは仕方がないのですが、なるべく避ける方がお肌には好ましいです。
特に、敏感肌や乾燥肌の人はアルコール(エタノール)は避けましょう。エタノールの濃度が高いと、肌の水分を奪って、保湿をするどころか乾燥肌になってしまう可能性があります。
2. 12種類のプチプラ化粧水から選んだおすすめ2選
10代のうちは、まだまだお金もなくて安いものしか買えないという人も多いかもしれません。
そこで、今人気の1500円以下のプチプラ化粧水12種類を成分と刺激性について徹底的に比較しました。
実際に比較をしてみると、成分にはもちろん違いがあり、良いものもあれば良くないものもありました。
化粧水 | 成分 | 刺激性 | 備考 |
ちふれ 化粧水 とてもしっとりタイプ ![]() | × | × フェノキシエタノール メチルバラベン | – |
ナチュリエ スキンコンディショナー (ハトムギ化粧水) ![]() | × グリチルリチン酸2k | × エタノール メチルバラベン プロピルバラベン | 量が多い |
スキンコンディショナー高保湿![]() | ◯ セラミド コラーゲン ヒアルロン酸 | × EDTA-2NA メチルパラベン プロピルパラベン | 保湿 |
無印良品 化粧水 敏感肌用 さっぱりタイプ ![]() 肌にはいい化粧水No2 | × | ◎ | 低刺激 |
明色化粧品 /明色 薬用ホワイトモイスチュアローション ![]() | ◯ ヒアルロン酸 コラーゲン プラセンタ 酢酸トコフェロール | × エタノール EDTA-2NA バラベン 香料 | 美白 |
肌ラボ 薬用 極潤スキンコンディショナー ![]() | △ グリチルリチン酸2k | × 無水エタノール エタノール EDTA-2NA I-メントール | ニキビ用 |
肌ラボ | × | × エタノール EDTA-2NA フェノキシエタノール メチルバラベン | – |
ぷるっとしずく化粧水 | ◎ コラーゲン ヒアルロン酸 セラミド プロテオグリカン プラセンタ | × フェノキシエタノール メチルバラベン | 保湿 |
素肌しずく しっとり潤う美白化粧水 ![]() | ◯ コラーゲン ヒアルロン酸 プラセンタ グリチルリチン酸2k | △ エタノール フェノキシエタノール | 美白・エイジング |
ゼトックスタイル 会津ほまれ化粧水 ![]() | × | ◎ | 日本酒 |
肌をうるおす保湿浸透水
| ◎ セラミド ヒアルロン酸 | ◎ | 無添加 |
LOVE YOUR SKIN ¥1,500/160ml | ◯ ヒト型セラミド | ◯ フェノキシエタノール | オーガニック |
化粧水は毎日使うものなので、「高いものは中々高くて買えない!」という人もおられることでしょう。
安い化粧水の場合、成分も大したものは入っておらず、刺激物も多くなってしまうため、お肌にとってはむしろマイナスになってしまう可能性さえあります。
ドラッグストアなどでも買える1000円以下の化粧水の成分なども比較してみましたが、やはりいいものはありませんでした。
1500円以下で唯一おすすめできるのが『松山油脂 肌をうるおす保湿浸透水』でした。
また、1000円以下の場合、刺激性のある成分が入っているものが多い中で、肌に優しいものを選ぶとすると、ギリギリおすすめできるのが『無印良品 化粧水 敏感肌用・さっぱりタイプ』だけでした。
それぞれの化粧水についてもう少し詳しく解説します。
松山油脂 肌をうるおす保湿浸透水
- とにかく安くいいものを使いたい人におすすめ
- 保湿力 ◎
- 刺激性 ◎
「肌をうるおす保湿浸透水」は大豆胚芽抽出液(イソフラボン含有)、大豆発酵エキス、大豆ペプチドの3種類の大豆由来の植物性エッセンスを配合した化粧水です。
楽天やAmazonなどのネットで120mlで1500円程度で販売されています。
アルコール・香料・着色料・パラベンは使用しておらず、セラミドやヒアルロン酸などの保湿力に優れた成分が入っており、敏感肌や乾燥肌の人におすすめの化粧水です。
でもこれは安いけど私でも使って大丈夫なほどでおどろき!ずっと使うんじゃないかな
無印良品 化粧水 敏感肌用・さっぱりタイプ
- 優れた成分は入っていないが刺激成分も入っていない化粧水
- 成分の質 ×
- 低刺激性 ◎
『無印良品 化粧水 敏感肌用・さっぱりタイプ』無香料・無着色・無鉱物油・弱酸性・パラベンフリー・アルコールフリーと、敏感肌の方が気になるポイントをしっかりおさえたこちらの商品のウリは、原料となる「水」。岩手県釜石の洞窟からくみ出した天然水を使用しています。
粒子が細かく、不純物も少ない超軟水が化粧水としての機能を最大限に引き出してくれます。さっぱりタイプは比較的べたつきやテカりが気になる方におススメです。他に、しっとりタイプ・高保湿タイプもあります。
携帯用(50㎖)サイズもあるので初めて使う方もトライしやすいです。
こちらの商品は無香料だし、パシャパシャの水のような化粧水。
ですが、使用してからお肌が柔らかく、吹き出物が一切出なくなりました。
一度は試してみる価値あると思います!
3. 格安で高品質な化粧品を試せるとっておきの方法
値段が高ければ良いというわけではありませんが、値段が上がれば成分の質もよくなる傾向にあります。
これまで安めの化粧水を紹介してきましたが、安価な化粧水というのは、コストを抑えるために必ずといっていいほど、肌に刺激になる可能性のある成分が入っています。
安価な化粧水は保存期間が長いものが多く、その場合、少しでも保存が効くように、防腐剤などが豊富に入ることになってしまいます。
そうは言っても、中々高い化粧水が買えない人も多いと思います。しかし、高価で品質の良い化粧品をとっても手軽に手に入れる方法があります。
それはトライアル(お試し版)の利用です。
通常であれば1万円を超えるよう化粧品も数日分の小分けになっていて、1000円〜2000円ほどの費用でお得に試せます。
この章ではトライアルが可能な化粧水を紹介しますので、参考にしてみてください。
商品 | 内容 | 値段 | お試し日数 |
シーボディ VCスターターセット | ニキビケア | ¥1,800 | 7日分 |
ディセンシアサエルトライアルセット | 乾燥ケア・炎症ケア | ¥1,480 | 10日分 |
アルケミートライアルセット | 基礎化粧水 | ¥1,000 | 7日分 |
オルビス薬用クリアシリーズ トライアルセット | ニキビケア | ¥1,296 | 21日分 |
山田養蜂場 ハニーラボスキンケア トライアルセット | スキンケア | ¥1,080 | ー |
これらの化粧品を取り寄せればしばらくは使い続けることができるので、少し裏技のような方法ですが、やってみても良いかもしれませんね。
どれから始めるか悩んだ場合はニキビケアができて、トライアルのコスパが抜群な「オルビス薬用クリアシリーズ トライアルセット」がおすすめです。
4. 化粧水の正しい使い方
せっかく良い化粧水を選んでも、間違った使い方をしてしまっては元も子もありません。少しでも化粧水の効果を高めるために正しい化粧水の使い方を紹介します。
化粧水の使い方で意識してほしいポイントは次の3つです。
- 化粧水は、洗顔後すぐに手でつけること
- 化粧水は顔全体を2回から3回、こまめに足しながらつける
- 顔と手をホットタオルなどで温めてから化粧水をつける
この3つを行うことで化粧水の効果が飛躍的に上がりますので、お肌への効果も実感しやすくなるでしょう。
4-1. 化粧水は、洗顔後すぐに手でつけること
化粧水はコットンで付ける派、手で付ける派と様々な意見がありますが、化粧水は手で付けましょう。
セルフケアは化粧水を手で押し込むように付けるのがベスト。雑菌などを肌につけないように手を洗って、きれいな状態でつけることです。
また、手でたたくパッティングをすることやすり込むように手でこすったりするのは厳禁です。
コットンは気になるところに、パックのように浸して置く使い方であれば肌を傷つけないので、集中ケアとしてはおススメです。
4-2. 化粧水は顔全体を2回から3回、こまめに足しながらつける
化粧水の効果を十分に引き出すために、おでこ・ほほ・鼻・口周りくらいのイメージで数回に分けて付け足すようにしましょう。
一度に手に出せる量も限りがあると思います。数回に分けてつけて、ムラをなくして正しい量で確かな効果を引き出しましょう。
小鼻や眉間、顎と下唇の間など顔にはつけにくい所があります。つけ忘れないよう意識して指1~2本を使って付けましょう。
4-3. 顔と手をホットタオルなどで温めてから化粧水をつける
お顔を温めれば、肌表面が柔らかくなり浸透しやすい状態に導けます。つける際の手も同様に温めてあげることで化粧水の浸透はグッと高まりますので、試してみてください。
ただし化粧水自体は様々な成分が入っていますからあくまで常温保存で使ってください。
5. 化粧水の使用前後にすべきケア
化粧水の使用前には洗顔やクレンジング、化粧水を塗ったあとには乳液やクリームなど、正しい順番があります。
そこで、化粧水を使うならぜひ合わせて実践してほしいスキンケアのポイントを紹介していきます。
- クレンジングと洗顔は時間をかけすぎずにスピーディーに行う
- 必ず、乳液もしくはクリームを使う
5-1. クレンジングと洗顔は時間をかけずにスピーディーに行う
肌荒れを防ぐためにもクレンジングと洗顔は合計でも3〜4分以内に済ませましょう。
クレンジングや洗顔は汚れを落とすために必要ですが、必要な水分・油分を奪わないためにも最小限の時間で終わらせるのが理想です。
クレンジング時の注意点
クレンジングはパワーの強いものから弱いものまで様々です。自分のお肌にあった強さのクレンジング剤を選びましょう。
注:クレンジング剤の強さ
クレンジング剤は、強い順に 「拭き取りタイプ」→「オイルタイプ」→「ジェルタイプ」→「クリームタイプ」→「ミルクタイプ」です。もちろん強いほど肌への負担が増しますので、ミルクタイプから順に試して、最適なクレンジング剤を見つけましょう。
ただ、ほとんどの場合、クレンジングの後は洗顔などで洗い流すかと思いますが、その場合は刺激成分もすぐに流れてしまうので、クレンジング剤にこだわりすぎる必要はありません。
洗顔時の注意点
乾燥肌の洗顔の場合も、「皮脂を落としすぎないこと」を意識した洗顔が大事です。
敏感肌の方の洗顔時に気をつけることは大きく次の3つです。
- ぬるま湯で流す(32℃前後)
- 洗顔に時間をかけすぎない(目安1〜1.5分)
- 夜も朝も洗顔するなら、朝はぬるま湯ですすぐ程度にする
また、シャワーを直接当てたり、強く擦ってはお肌が傷む原因になります。
これらの注意点を意識して行えば、お肌を自分で傷めることがなくなりますので、ぜひ実践しましょう。
5-2. 必ず、乳液もしくはクリームを使う
化粧水を使った後は、必ず乳液もしくはクリームを使いましょう。
化粧水だけでは、水分や栄養分はお肌には留まることができません。乳液・クリームできちんと油分も補って清潔な肌バリアを形成することが大切です。
注:クリームや乳液でなければ入れられない成分がある
化粧水はベースが「水」なので、そこに配合できる成分は水に馴染む成分がメインになります。乳液やクリームなどはベースが「油」です。だからこそ、油と馴染む成分を配合することが出来るので、化粧水には配合できない保湿成分も、乳液やクリームならば配合できるのです。
6. さいごに
10代の方に向けて、化粧水の選び方から使い方まで詳しく紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
化粧水は選び方に注意しなければ、肌荒れやシミなどの原因になってしまいます。
そのため、なるべく刺激になる成分には注意しながら、保湿効果の高い化粧水を選びましょう。
1500円以下の化粧水でおすすめは下記の2つです。
あなたの化粧水選びがうまくいくことを心から祈っています。
自分の経験や知識を活かし、皆様の美しさアップにお役に立てられるようにします。